2017年2月26日日曜日

じわりじわり

先日、やっと「この世界の片隅に」を観に行きました。
舞台が呉で、戦時中の庶民の生活を描いたというぐらいの知識だったので、他にも色々と興味深いものが出て来て、引き込まれました。
主人公の実家は広島、しかも西区、大潮の時は江波から草津まで歩くという場面で出て来た干潟の先には、今でも残る小己斐島らしき
小さな山・・・
完全に私の生活圏内の風景でした。
しかも広島から呉へ嫁ぐというのも同じで、時代は違えど何だか急に身近なものになりました。

派手な戦闘シーンもなく、ただ淡々と進められて行く時代の流れの中で、どんな時でもどこでも「生活」というものが途切れなく続いているということを再認識させられました。
重苦しい空気の中にも、所々に笑いのシーンが織り込まれて、現実とはそういうもんなんだなぁ・・・と、返って現実というものが見えて来ました。

号泣ではなく、ぽろぽろと流れて来る涙は止まることなく、声高に戦争反対を叫ぶより、グイグイと胸に突き刺さる心の痛さが辛かったです。
そして、主人公の人となりと女優のんさんの声がピッタリでした。
まだの方、ぜひご覧ください!

2 件のコメント:

ヴィオラ さんのコメント...

一月半ばに観ました。全席指定で一度目は満席で、しおしお退散、
席を予約して再度翌日出掛けるという初体験でした(笑)
諦めないで良かったです。

のんさんの声をひと言聞いただけですぐにアニメと
いうことを忘れ、生身の人が演じているように引き込まれ
ました。実母が兄を産み三歳まで過ごした呉、戦災で大変な
思いをした事にも想いを馳せながら・・・。

遅い時間でしたが最後まで誰一人立ちあがる人も無く
涙を拭いながらエンドロールもジッと見つめていました。
電車に乗っても時々涙がこみ上げて来たほどです。

ちょっと、熱くなってしまいました。(笑)
次は『沈黙』・・・。


月のうさぎ さんのコメント...

コメントありがとうございます。
広島弁もとても自然で、何の違和感もありませんでした。
今、日本の映画が面白いですね!
予告を観ると、ついつい行きたくなります。
今回は感動モノでしたが、次はやっぱりコメディにしたいです!
ナチュラルキラー細胞を活性化せねば!!